ヴィーキングを履く。ヴィーキングと暮らす。

稲数麻子

LIFE STYLE | May 15, 2026

《VIKING(ヴィーキング)》と親和性のある方々のライフスタイルに迫る連載企画。今回は、空間デザイナーの稲数麻子さんを訪ねる企画の第二弾。《ヴィーキング》の公式インスタグラムで稲数さんのコーディネートカットがヒット。そこで、あらためて稲数さんの「スタイル」に迫ることにしました。

With “Anaconda Light 5 Low GTX BOA”

「眺めていたい」「よく使うからすぐそこに」の
バランスを取りながら空間を整える。

ヴィンテージのキャビネットは以前のすまいでも使っていたもの。鏡をセットし、ドレッサーのようにして。

ものの居場所を作るのが上手な稲数さん。ここから着けて、ここで外すジュエリーはトレーの上。

ウォークインクローゼットはロングドレスの宝庫で、ヴィンテージショップに迷い込んだような錯覚を起こす。カーペットフロアにラグを重ねて置き、その上で服に合わせて靴選びまでをすることもある。

「よく使う」はダイニングテーブルの端にまとめてある。容れものを見れば、手抜きをしない美意識が見て取れる。

玄関に立ち、リビング方向を望む。この眺めには緑があったらいい、ナチュラルな素材をプラスしたい、高い位置に小物を配置して……など空間をちゃんとデザインして暮らす。

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これまで稲数麻子さんの住まいには、好きなものを飾る楽しさが溢れていた。器やオブジェ、本や雑貨をあえて見せながら並べ、空間そのものをコラージュのようにつくり上げていく感覚。けれど、最近はそのスタイルに少し変化が生まれているという。昨年引っ越して、リノベーションを施した新居では例えばキッチンなど、場所によって「しまう」を意識し、余白や整った空気感を大切にするようになった。

とはいえ、ただ物を減らして、すべてを隠す方向へ向かったわけではない。部屋の要所には、いまも彼女らしい“飾る場所”が残されている。お気に入りのジュエリーや民芸、手に取りやすい場所に置かれた道具や調味料、器……。そこに並ぶのは、ただ眺めるためだけではなく、日々ちゃんと使い込まれているものが少なくない。

見ていて心地いいことと、使いやすいこと、清潔感や機能性、効率のよさ……。それらすべてを自然に重ね合わせているところに、いまの稲数さんの「整える」がある。経年変化も味わいとして引き受けて。空間全体にやわらかさが滲んでいるのは、稲数さんが自身を取り囲むものに残らず愛着を持っているからに違いない。
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前回の記事で紹介したように、こだわりのキッチンでカウンターに採用したのはピンクの人造大理石。室内の壁に目をやると、キッチンのそれに少し似たピンク色だった。「自分たちが一番落ち着く色を目指してたどりついた色なんです。それがたまたま人造大理石と近しい色で。結果、家のキーカラーになりました」意図せずとはいえ、控えめに華やぐ色でまとめられていることで、こんなふうに静謐で穏やかななムードに。

With “Anaconda Light 5 Low GTX BOA”

白スニーカー“アナコンダライト 5 ロー
ゴアテックス ボア”を選ぶ意味。
「ただそこにあっただけ」そんなふうに纏うこと。

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《VIKING》のインスタグラムで支持を集めた稲数さんのスタイリングはこちら。
ヴィンテージならではの華やかさを湛えたロングドレスを、稲数さんはいつも自然体で着こなしている。この日は、多彩な柄をストライプ状に配したパフスリーブを纏っていた。存在感のあるドレスを《ヴィーキング》の白スニーカー「Anaconda Light 5 Low GTX BOA」で軽やかなムードへと引き寄せ、愛犬とのウォーキングへ。

そこにあったから手に取っただけなのだろう。でも彼女は、これまでの経験から、黒ならよりシックにまとまるところ、白を選べば装いに軽快感が宿ることをわかっている。それを自然にできるから、こんなにも素敵なのだ。

ドレスを特別な日のためだけに閉じ込めず、スニーカーで日常へとひらいていく。「ふつう」にこだわらず、「私らしさ」を見つけた稲数さんのスタイルは、普段の装いを少し自由に楽しみたいときのヒントにもなりそうだ。

PROFILE

ASAKO INAKAZU

空間装飾や店舗のデザインなどを手掛ける「studio PSHKE」を夫でプロジェクトマネージャーの髙橋智也とともに主宰。出版物や独自の視点でデザインしたプロダクトブランド《peripateo》を準備中。プロダクトをリリースする「PHILOSOPHIA」としての活動も行っている。
ASAKO INAKAZU

photo:MEGUMI direction,edit&text:MARIKA NAKASHIMA